兵庫県某所。とある昼下がり。
風はまだ冷たく、人通りもまばらな下町の一角。
ワシら“兵庫県サイクル&ドリンク愛好会”、今日の寄り合いは──町中にある、知る人ぞ知るたこ焼き屋「たこ焼き まぁちゃん」。油で揚げんと、鉄板一本で勝負してる、昔ながらの硬派なたこ焼き屋よ。

まずは乾杯──たこ焼きにビールは漢の基本セット
引き戸を開けた瞬間、ソースとダシの香りが鼻を直撃。
鉄板の上にはコロコロ踊るタコ玉たち。マスターの奥さんは人当たり良く、焼き加減は職人のソレ。
「にいちゃん、お疲れさん。今日はよう来たねぇ」
缶ビールは冷蔵庫から自ら取るスタイル。いつものごとく、缶ビールで乾杯。
熱々のたこ焼きを頬張りながら、グラス越しに目が合えば、それだけで十分──多くを語らんでも、通じ合うもんがある。
このご時世、たこ焼き10個300円。よう頑張ってくれてはる。昔ながらのたこ焼きで、外がカリッと中はふわっと。



二次会は夕暮れの公園
たこ焼き屋で一通り満たされたワシらは、夕暮れ時の町を抜けて、近くの公園へ。
通称「とうさん公園」。ここで酔い潰れたら会社が倒産するという噂の怖い公園や。
ベンチに腰を下ろし、近くのドラッグストアで仕入れたビールを袋からおもむろに取り出す。
「外で飲む酒は、やっぱ格が違うな」
「夕焼けが屋根や。家賃ゼロやで専務」
言いたい放題、笑いたい放題。それでもどこか、ピリッと一本筋が通ってるのがウチの流儀や。


お巡りさん?問題ない、こっちは平和主義
途中、公園の横をパトカーが巡回。
だが心配無用。ワシらはゴミ一つ残さへん、筋通った大人の遊び人や。
「公園は騒ぐ場所やない、味わう場所や」──これは会長の金言や。
子供は人様に迷惑かけんよう大いに騒いだらええねん。
解散──それぞれの夜へ
酒が切れ、会話が途切れたら、それが潮時。
「ほな、ワシはもう一本だけコンビニでビール買うて帰るわ」
「おう、気ぃつけてな。今日もおもろかったな」
夕暮れ時の風に背中を押されながら、家路につく。
酔いが残ってても、心はスッと晴れている。
これがワシらの、“昭和残党式・飲み会の流儀”や。
まとめてみるで
- 下町たこ焼き屋で始まる飲み会、クセになる。
- 公園での一杯は、ルール守れば極上の時間。
- 騒がず、残さず、立ち去る。これが兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の飲みスタイル。
「若ぇモンにはまだ早ぇ。大人の酒は、空の下で味わうもんや──」
今日も義理と情けを肴に、ワシらの夜はふけていく。
【特別付録】公園飲みスタイル五か条
ただの野外飲み会ちゃう。これは“粋な大人の嗜み”や。
騒がず、荒らさず、去り際は静かに美しく──
兵庫県サイクル&ドリンク同好会が誇る、「公園飲み 五か条」、ここに伝授いたす!
一、ゴミは全て持ち帰れ──立つ鳥、痕を濁さず
どんちゃん騒ぎの残骸を置いていくような無粋な真似はご法度。
缶・ペットボトル・つまみの袋、全部持って帰って初めて一人前。
「帰りの輪行袋よりも、まずゴミ袋を忘れるな。」
二、大声は禁止──空の下の宴は静かに酌み交わせ
夕暮れ時〜夜の公園は、街の小さなオアシス。近隣住民の静けさに敬意を払うのが、仁義の第一歩。
笑い声はいい、怒鳴り声は厳禁。酒は陽気に、会話は上品に──これがプロの嗜みや。
三、未成年者と酒は混ぜるな──常識こそ最大の武器
「誰でもウェルカム」はええことやが、年齢確認なき無差別飲酒はアウト。
見た目が若いと思ったら、一声かけて確認せい。
飲まさんでも楽しませる、それが“大人の包容力”や。
四、火気厳禁──公園に灰を落とすべからず
BBQ気分で炭やコンロを持ち込むのは、もはや暴走族と変わらん。
「火の気はゼロで行け」キャンドルもNG、子供がいる公園でタバコなんて吸うもんじゃねぇ。
「粋」と「安全」はワンセットやと覚えておけ。
五、酔いすぎ注意──最後に立って帰れるまでが公園飲み
飲んだら動けんようになった?それはプロ失格や。
自転車と輪行で帰る我らにとって、飲みすぎは命取り。
腹八分目、酔い七分目で留めるのが“粋な大人の嗜み”。

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