ゴールデンウィーク真っ只中。専務から突然の報告が入った。
ワシら兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の専務が自主トレーニングの一環で、今回は一発、阪神しまなみ海道へ殴り込みしたとのこと──目指すは鳴尾浜から深江浜。激坂の橋を渡って海を越える、あの名物コースだ。さすが専務、あの片上の戦いから2日後に無茶をするとは。
ワシらが扱うのは普通とは違う。扱うのは小径自転車。スピードよりも粘り腰、軽快さよりも気合と根性がモットーよ。ただし、ノードリンク・ノーサイクルの精神は忘れねぇ。
第1の峠:鳴尾浜〜甲子園浜──海を越える龍に挑む
まずは鳴尾浜から甲子園浜に架かる橋。この橋の激坂を小径自転車で突っ切る。
車が真横を突っ走り、もしもこければ大惨事。この太ももの筋肉を痛めつける感覚に、心なしか背筋がゾワッとする。
「ここが地獄の入口か…」
専務は黙々とペダルを踏む。これは修羅の道──遊びやない。


第2の刺客:甲子園浜〜西宮浜 虎嘯風生
甲子園浜。ここからが本番や。
何が地獄って、短い距離で一気に駆け上がる激坂。斜度10%以上。まるで借金取りのように、息の根をジワジワと止めにくる。
「小径自転車で来るとこちゃうやろココ…」
と誰かが泣き言。甘い。
ワシらは“酒と坂にゃ慣れている”。ペダルを踏みしめ、低ギアで粘る粘る。これがワシらの生き様よ。
最後の刺客:勝利の美酒が呼んでいる
最後にして最強の坂、神戸版ベタ踏み坂──こいつを往復する。まさに地獄のトレーニング。若い会員は弱音をはいてやめちまう。こいつを小径自転車で足をつかずに往復登り切る。これが漢の美学ってもんよ。
汗だくで走り切り、コンビニで缶ビールとつまみを調達し、明石亭🏮新西宮ヨットハーバー店を新規開店🎉。缶を開けた瞬間──「生きてて良かった」と素直に思う。
勝利の一杯、それが我ら“兵庫県サイクル&ドリンク愛好会”の流儀。



家までは小径自転車を押して帰る。飲んだら決して乗るんじゃねぇ
ドリンク飲んだら、絶対乗るな。これは絶対のルールだ。乗ったら最後、ぶた箱に収監されるから気をつけろ。阪神しまなみ海道の激坂3連発は、トレーニングに持ってこいだ。根性は必要だぜ。電動なんで持ち込むんじゃねぇ。
そして、激坂は裏切らない。登った分、景色と達成感は極上ってもんよ。缶ビールはゴールのための報酬。帰りは、徒歩か輪行で安全に帰宅
「命を削ってでも、走りきった先の一杯のために──」
ワシらの旅は続く。次はどの激坂を制圧しようか、兄弟。

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