沈黙の胃袋

年に一度の人間ドック。
この歳になると、検査結果を聞く瞬間は誰でもカタギ顔になる。
今日はうちの専務がその日を迎えた。
愛好会も年季の入った顔ぶれが増え、無事終了と聞くだけで胸を撫で下ろす。
結果に問題なし。なら話は早い。
今日は飲む日や。祝杯をあげん理由が見当たらん。


検査を終え、専務が手にしたのはお決まりの無料お食事券。
「さぁ飲めるぞ」と気合いは十分やが、指定された店を見て一瞬たじろぐ。
どう見ても洒落た店。
まぁええ、タダや。まずは腹ごしらえやと腹を括って突撃することに。

目次

🍽 おしゃれすぎる店で、静かに己と向き合う

案の定、店内はデートか女子会御用達の空気感。
おじさんには完全アウェーや。
黙ってメインプレートセットを注文。
まずは前菜のサラダ。普段なら箸も伸びんが、今日は検査明けや、無言で食う。
続いて出てきたのは「鶏もも肉のロースト プロヴァンサルソース」。
名前だけで舌を噛みそうやが、味は悪くない。
ただ一つ問題がある。
ビールがない。
これでは調子が出ん。さっさと平らげ、無言で店を後にした。

「ブラッスリーモノクローム」
性に合わない前菜サラダ
「鶏もも肉のロースト〜プロヴァンサルソース〜」
「鶏もも肉のロースト〜プロヴァンサルソース〜」

🍺 行き先は新今宮、ホルモンと瓶ビールで本番開始

「もう飲むしかないやろ」
そう言って向かったのが新今宮。
空気は一変するが、その分、値段も気取らん。
一直線に向かったのはホルモン「マルフク」。
ホルモンミックスを注文し、待ちに待った瓶ビール。
ゴクリと流し込む一口目で、ようやく今日が始まった気がした。
人間ドックを乗り切った体に、ビールと脂が染み渡る。
専務の顔も一気に緩む。これが祝杯や。

ホルモン料理が味わえる隠れ家的な店
ビールとホルモン、間違いなし

🐯 新今宮は歩くだけでも酒のアテになる街

店を出て、あたりをぶらつく。
虎柄だらけの店、怪しげなパロディTシャツ、どこか既視感のある“本物のUSJ”。
新今宮は相変わらず濃い。歩いているだけで酒が進みそうな街や。
こうして専務の人間ドック祝いは無事終了。
健康を確認し、酒で締める。
これが愛好会流の正しい一日や。

ザ・なにわ
コテコテなTシャツ
実はここがUSJ

🚲 今日のまとめ

……と、ここまでは実に平和な祝杯やった。
もっとも、胃のバリウム検査の後は酒を控えなあかん、なんて知識は専務の頭になかった。
翌日、専務がどえらい目に遭ったのは──言うまでもない話や。

▼【店舗情報】
ブラッスリーモノクローム
〒543-0055 大阪府大阪市天王寺区悲田院町10−39 Mio Tennoji 駐車場ビル

▼【店舗情報】
ホルモン マルフク 本店
〒557-0002 大阪府大阪市西成区太子1丁目6−16

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この記事を書いた人

とある関西の酒どころに暮らす、酒好きグータラ親父。

週末になると小さな自転車(ミニベロ)でふらりと走り出し、辿り着いた先の一杯を楽しむのが至福のひととき。
本ブログでは、そんな“走って飲んで”を実現している「兵庫県サイクル&ドリンク愛好会」のハードボイルド系の皆様の活動を、ゆるく綴っています。

⚠️活動されている皆様は、ごくごく普通の会社員です。

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