秋の週末、ミニベロで走る予定だった一日は、無情な雨に遮られた。
空は灰色、路面は濡れ気味。
無理に走るほど野暮でも若くもない。ここで即断、即決。ポタリングは中止、進路は「飲みオフ会」へ変更。
走れぬ日でも楽しみを見つけるのが、サイクル&ドリンク愛好会の流儀。今日は自転車を置き、街で盃を交わす“裏ポタリング”の始まりや。
第一章|雨の日は走らない、それもまた仁義
朝からどんよりとした空模様。天気アプリを見るまでもなく、今日は完全に雨だ。会長と専務、話は早い。
走らんと決めたら未練は残さない。潔くポタリングを中止し、「飲みオフ会」へ切り替える。
この判断の速さと割り切りの良さが、ウチの持ち味。無理はしない、危険は避ける。
それもまた大人の仁義というやつや。

たこ焼き「まぁちゃん」、昼酒開幕
向かった先は、昔ながらのたこ焼き屋「まぁちゃん」。最近では貴重になりつつある下町の名店。
店内にはストッカーがあり、缶ビールはセルフで取り出す流儀。まずは一本、静かに開ける。
鉄板の上で焼かれるたこ焼きから、ソースの香りが立ち上がり、腹の底を刺激する。
外はカリッ、中はトロッ。ビールとの相性は言うまでもない。
気づけば一人三本。昼酒の背徳感が、たまらなく心地いい。


第三章|角打ち前の調整、明石亭 東三公園店
「まぁちゃん」を後にし、次は明石亭・東三公園店へ。角打ち「ますや」の開店までは、まだ少し時間がある。
ここで軽く一杯、体と気分を整える。雨はまだパラついていたが、そんなものは気にならん。
缶チューハイを片手に、他愛もない話をしながら時間を潰す。
この何でもない時間こそが、実は一番贅沢なのかもしれんな。

15時30分、ますや開門
15時30分少し前、「ますや」に到着。シャッター前で待つこの時間が、妙に落ち着く。
開店と同時にカウンターの定位置を確保し、生大を注文。ツマミはおから、それで十分。
紅しょうがが乗っていれば、生中は余裕でいける。常連が次々と集まり、店内はほどよいざわめきに包まれる。
一時間ほどで切り上げ、混み始める前に退散。角打ちは短期決戦、それが粋というもんや。


第五章|締めは光明軒、中華そば一本勝負
店を出る頃には、雨はすっかり止んどった。
駅へ向かう途中、自然と足が向いたのはJR西宮駅北側のラーメン屋「光明軒」。
メニューは中華そばとご飯のみという潔さ。あっさりとした醤油スープに細麺が絡み、昼から重ねた酒をやさしく受け止めてくれる。余計な装飾は一切なし。今日の締めに、これ以上は要らん。


雨天回避の盃律
走れなかった一日も、振り返れば悪くない。
雨を理由に無理をせず、街に出て、旨いもんと酒を楽しむ。それもまた大人の遊び方。
ミニベロは乗らなくても、心はちゃんとポタリングしていた気がする。多分な。
次は晴れた日に、また走って飲もう。そのためにも、今日の締めはこの一杯で十分や。
▼【店舗情報】
光明軒
〒662-0844 兵庫県西宮市西福町7−3



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