廃線跡を走る絶景ポタリング | 片鉄ロマン街道60kmの旅

廃線跡を走れるサイクリングロードは全国にいくつかあるが、その中でも人気の高いルートが岡山県備前市にある「片鉄ロマン街道」だ。かつての鉄道線路跡を利用して整備された道は、勾配が緩やかで景色も良く、ノスタルジックな駅舎も点在する魅力的なコース。今回はミニベロを輪行し、兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の仲間とともに往復60kmのポタリングに挑戦してきた。その一日の様子を、旅の記録としてまとめてみたい。

目次

早朝輪行で岡山へ向かう

2026年3月15日。
まだ少し寒さが残る早朝、岡山県備前市にあるサイクリングロード「片鉄ロマン街道」を走る計画を決行。

朝5時頃、まだ暗い時間帯に梅ちゃんとヤスがさくら夙川駅から輪行で出発する。
途中、兵庫駅でよしべえさんと合流し、岡山方面へ向かう。

さくら夙川駅で5時15分の始発に乗車。結構人が乗っていてびっくり

さらに西明石駅で播州赤穂行きに乗車し、播州赤穂駅で乗り換え。
最終的に目的地となる西片上駅へ到着したのは8時半過ぎ。
所要時間は約3時間半。
運賃は2340円だった。

播州赤穂駅で、JR赤穂線に乗り換えて「西片上駅」へ
改装が完了した西片上駅。待合室やトイレも綺麗
(左)よしべえさんのTern P10、(中央)梅ちゃんのTern D9、(右)ヤスのTern D9

いよいよ片鉄ロマン街道へ

西片上駅でミニベロを組み立て、まずは南へ向かう。
目的はサイクリングロードのスタート地点、いわゆる“ゼロ起点”。
そこから終点となる「吉ヶ原駅」跡まで走る予定だ。

片上鉄道のゼロ起点。今はスーパーの駐車場入り口にポツリと

距離は片道約33km。
往復すれば60km以上になるため、決して初心者向けの距離ではない。

とはいえ廃線跡なので基本は走りやすい。
問題は最初の難関だった。

最初の難所「清水峠」

ゼロ起点を出発すると、すぐに待ち受けるのが
清水峠

約2kmほど続く緩やかな登りだが、これが想像以上にキツい。
前太ももはパンパン、息も上がる。
ミニベロでの登坂はなかなかの試練だ。

この傾斜がキツい。よしべえさんにどんどん引き離されていく・・・

しかしトンネルが見えてくると、ようやく登りは終了。
ここからは待望の下り。
しばしの“ご褒美タイム”である。

清水峠の頂上付近にあるトンネル。ここに来るまでが一番の難所

和気駅付近から廃線の風景

下りを終え、しばらく走るとやがてJR和気駅付近を通過。
もし清水峠を避けたいなら、この和気駅からスタートするのがベストだろう。

JR和気駅。ここからスタートするサイクリストも多い。

ここから先は、まさに廃線跡らしい景色が続く。
線路の代わりに続くサイクリングロード。川に沿って北上しているので、基本は登りとなる。
のどかな風景が続き、廃線跡らしい、ゆったりとした時間が流れている。

国道沿いを走ることもあるが、廃線跡は整備されていて走りやすい

新田原井堰で最初の休憩

さらに北上すると「新田原井堰(しんたはらいぜき)が見えてくる。

ここは周辺地域の田畑に水を供給する重要な施設。
サイクリングロード沿いの休憩スポットとしても知られている。

井堰を眺めながら少し休み、次の目的地へ向かう。

この日、水の放流は無さそうだった

ノスタルジックな天瀬駅跡

新田原井堰から少し進むと「天瀬駅」跡が現れる。

ここには昔の駅舎がそのまま残っており、なんともノスタルジックな雰囲気。
サイクリストや写真愛好家に人気の撮影スポットだ。

桜の季節になると多くの人で賑わうそうだが、この日はほぼ貸切状態。
静かな駅舎をゆっくり堪能することができた。

ノスタルジックな風景についつい写真を撮りたくなる
列車が走っていた当時の情景が目に浮かびます

苦木駅跡までの道

天瀬駅から約7km北上すると「苦木駅」跡に到着。

途中は緩やかな登りと向かい風で少し苦しめられるが、清水峠ほどではない。

ここにも雰囲気のある駅舎が残っており、絶好の写真スポット。
やはりここも、桜の季節に訪れてみたい場所だ。

天瀬駅と駅舎は同じ作りだと思われる
ここも桜が咲くと最高の映えスポット

名物チキンカツ定食で昼ごはん

時刻はすでに昼過ぎ。
ここで昼食を取ることにする。

向かったのは苦木駅から約2.5km、国道374号線沿いにある「ファミリー喫茶&レストラン キャプテン
ガッツリ系の定食メニューが並ぶ人気店だ。

隣の店舗では焼肉もやっている様子
疲れた体にかつ系の定食はバッチリです

名物はなんといってもチキンカツ定食
皿からはみ出すほどのサイズで迫力満点。

注文は

  • よしべえさん:チキンカツ定食
  • 梅ちゃん:チキンからあげ定食
  • ヤス:ササミフライ定食

しかしササミフライは4切れでやや少なめ。
正直、チキンカツにしておけば良かったと少し後悔する。
しっかり1時間ほど休憩し、再び出発。

やはりチキンカツ定食(左奥)が一番美味そうだ

終点・吉ヶ原駅跡へ

目的地までは残り約7km。
若干の向かい風に苦しみながらも、ついに「吉ヶ原駅」跡へ到着。

この駅は、かつて菊池桃子が出演したポッキーのCMロケ地としても知られている。
駅の改札を自転車に乗って通過したのが有名だが、ミニベロでも無理な狭さであった。

吉ヶ原駅に無事到着
(参考)当時のCMの映像
ミニベロはハンドルが引っかかるので無理な幅
(参考)当時のCMの映像

菊池桃子が立っていたホームの付近で、事前にスーパーで用意しておいたポッキーをミニベロに載せて記念撮影。
鉄道関連の展示や撮影スポットも多く、思った以上に楽しめる場所だった。

CMで菊池桃子が立っていた「2」のところでポッキーと記念撮影
普段は撮影できないようなアングルで
駅構内の様子

追い風で一気に帰路へ

しばらく駅を堪能し、足の疲れも取れたところで帰路へ。

来た道を戻ると、予想通りの追い風。
さらに基本は下り基調。

途中、備前福田駅でトイレ休憩

ぐんぐんスピードが上がり、気がつけば和気駅に到着。近くのドラッグストアでドリンクとつまみを仕入れます。

和気駅に到着
駅近くのドラッグストアで仕入れ

ここでポタリングの楽しみ、**明石亭(外でアルコールを楽しむ会)**を開店。
缶ビール片手に、今日のライドを振り返りながら盛り上がる。

線路近くのスペースにて明石亭の開店準備
今日のポタリングの反省をアテに盛り上がりました

輪行で帰宅

和気駅から姫路方面の列車は1時間に2〜3本。
タイミングを見て宴をお開きにし、ミニベロを輪行袋へ収納。
こうして帰路についた。

駅前で輪行準備
山陽本線にて姫路駅まで行き、そこからJR神戸線に乗り換え

おわりに

片鉄ロマン街道は、廃線跡ならではの走りやすさとノスタルジックな景色が魅力のサイクリングロードだった。駅舎跡や田園風景を楽しみながら走る時間は、普通のライドとはまた違った味わいがある。距離はやや長めだが、途中の休憩スポットや食事処もあり、一日かけて楽しめるコースだ。輪行で遠出し、しっかり走った後に仲間とビールで乾杯。ミニベロとビール好きにとって、これ以上ない贅沢な休日かもしれない。

▼【ポタリング情報】
片鉄ゼロ起点
〒705-0021 岡山県備前市西片上 片上

▼【ポタリング情報】
片上鉄道天瀬駅跡
〒709-0513 岡山県和気郡和気町岩戸274−1

▼【ポタリング情報】
旧:片上鉄道吉ヶ原駅舎 (登録有形文化財)
〒708-1523 岡山県久米郡美咲町吉ケ原432−1

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この記事を書いた人

とある関西の酒どころに暮らす、酒好きグータラ親父。

週末になると小さな自転車(ミニベロ)でふらりと走り出し、辿り着いた先の一杯を楽しむのが至福のひととき。
本ブログでは、そんな“走って飲んで”を実現している「兵庫県サイクル&ドリンク愛好会」のハードボイルド系の皆様の活動を、ゆるく綴っています。

⚠️活動されている皆様は、ごくごく普通の会社員です。

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