梅ちゃんとヤス、二人で朝から気合い十分だ。今日の目的はJR西日本の大回り乗車に挑戦すること。切符代はたった240円(JR西宮→塚本)。しかし使う路線は4府県・約6時間にわたる本格的な鉄道旅だ。
出発前にJR西宮駅近くのドラッグストアで、スナック菓子や飲み物を調達して保冷バッグに詰め込んだ。鉄道旅の友だ。

乗り間違えたら不正乗車になるため、ルールをしっかり把握したうえで挑む知識と計画が必要な旅でもある。


第1区間:JR西宮(9:42発)→京橋[東西線経由](10:12着)
改札で切符を通したその瞬間から、大回り乗車はスタートだ。尼崎からJR東西線へ乗り換え、車窓の景色を眺めながら移動する。


第2区間:京橋(10:19発)→天王寺[環状線](10:33着)
大阪環状線は万博に向かう人や外国人観光客でにぎわっている。車窓を眺めながら、スナックをつまむのがちょうどいい区間だ。

第3区間:天王寺(10:45発)→加茂[大和路線](11:34着)
ここからは大和路線だ。都会の景色が消え、田舎の線路と畑の風景が広がる。座席に体を預けてのんびり景色を楽しむ区間だ。



第4区間:加茂(11:40発)→柘植[非電化ディーゼル地帯](12:38着)
ここで登場するのが味わい深いディーゼル車両だ。「汽車や汽車。電気に頼らん、昔気質の車両や」と思わずつぶやくレトロな乗り物だ。ちなみに柘植は「つげ」と読む。「たくしょく」ではないので要注意だ。




⚠️注意 柘植駅で降りる際は、運転手に切符を見せて「大回り乗車です」と伝えること。切符を渡してしまうと大回り乗車が成立しなくなるので要注意だ。
第5区間:柘植(13:01発)→草津[草津線](13:47着)
乗り換え時間が約20分あったので、駅でひと息。しかし駅周辺には何もないので、車内でのんびり待つことにした。
梅ちゃんおすすめのSUNTORY「THE PEEL」を飲みながら移動。甘くなく、レモンの果皮の苦みがちょうどいい爽やかな一本だ。


第6区間:草津(13:52発)→塚本[東海道本線](14:48着)
草津駅でセブンイレブンに立ち寄り、飲み物とミックスナッツを調達。
ここから乗るのはJR西日本が誇る新快速だ。草津から大阪まで時速130kmであっという間に到着する。


塚本駅:大回り成立の聖地
大阪駅で普通に乗り換え、いよいよ塚本駅で下車。大回り乗車の完成だ。
通過した経路は以下のとおりだ。 JR西宮→尼崎→京橋→天王寺→加茂→柘植→草津→大阪→塚本 兵庫→奈良→三重→滋賀→大阪と4府県を巡る旅が、たった240円で合法に成立した。

大回り乗車のゴール、塚本駅
ヤス「やり切ったな」 梅ちゃん「おう、合法鉄旅や」

相談役:「やり切ったな」
専務:「おう、合法鉄旅や」
そして帰還、聖地「ますや商店」へ
塚本駅から再び入場してJR西宮に15時40分着。帰りついでに「ますや商店」に立ち寄った。16時ちょうどに到着したが、すでに常連客が3人いてカレーを食べている。金曜限定の特製カレー(約540円)をいただき、充実した一日を締めくくった。



まとめ:大回り乗車は知識と計画が必要
大回り乗車は合法だが、ルールを正確に把握しておかないと不正乗車になる。しっかり理解したうえで挑戦してほしい旅のスタイルだ。
ルールを知る者だけが、ルールを守って楽しく遊べる。
付録:大回り乗車とは
JR西日本の「大回り乗車」は、大都市近郊区間内でのみ利用できる、JRの特例。大回り乗車を利用することで、実際の乗車経路に関わらず、最短経路の運賃で乗車することができる。
大回り乗車のルール
- 大都市近郊区間内であること──大阪近郊区間は大阪・京都・神戸などを含む広範囲なエリアが対象だ
- 普通乗車券または回数乗車券で利用すること──新幹線や特急など、普通乗車券以外は利用できない
- 途中下車できない──乗車した駅と降りる駅の間で改札の外へ出ることはできない
- 一筆書きの経路──同じ駅を二度通ることはできない





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