以前から「一度は走ってみたい」と話していたサイクリストの聖地、しまなみ海道。
いよいよその夢を叶える時がやってきた。今回の旅は、大阪南港から愛媛へ向かう「オレンジフェリー・おれんじおおさか」にミニベロを乗せて出発するルート。
出発までかなり時間があったので、西九条から大阪市営渡船を乗り継ぐ裏ルートで南港へ向う。
遠回りのようで、実はこの「裏ルート」が面白い。安治川トンネルや千歳渡船などローカルな雰囲気を感じながらゆっくり進む時間も、この旅の楽しみの一つ。
、フェリーターミナルに着く頃には、すでに旅モード全開。
出発の朝、まずは大阪南港へ
出発まで時間があったので、西九条から大阪市営渡船を安治川トンネル、甚兵衛、千歳、船町、木津川と乗り継ぐ裏ルートで南港へ向う。安治川トンネルや千歳渡船など、ローカルな雰囲気を感じながらゆっくり進む時間も、この旅の楽しみの一つ。

フェリー出航前のひととき
南港フェリーターミナルに到着したのは出航の2時間前。
乗船可能になるまでの時間を利用して、いつもの「明石亭 大阪南港フェリーターミナル店」を即席オープン。
ビールを片手に旅の打ち合わせをしながら、テンションも少しずつ上がり気味。
フェリーの出航時刻が近づくにつれ、夜の海に港の灯りが映り込み、まさに“旅が始まる”実感が湧いてきた。

船上の夜──静寂と覚悟
客室は思った以上に豪華で快適。
まずは船内の大浴場で汗を流してリフレッシュ。
レストランで軽く乾杯したあとは、部屋の窓から明石海峡大橋を眺めながら、明日のルートを確認。
フェリーとは思えない快適さの中、そのまま深い眠りについた。



東予港到着、そしてサンライズ糸山へ
翌朝6時、フェリーは定刻どおり愛媛県・東予港に到着。
港から壬生川駅までは無料バスが出ており、輪行で波止浜駅へ移動。
ここからが、今回の旅の本番──ミニベロで走る「しまなみ海道」のスタート。
サンライズ糸山から最初の橋「来島海峡大橋」を目指す。




来島海峡大橋、激流を越えて
最初の関門は、3連の吊り橋からなる全長約4kmの来島海峡大橋。
眼下には、潮の流れが速い来島海峡が広がり、迫力満点の景色。
海風を感じながらペダルを踏み進めると、ようやく大島に到着。
橋の上から見る瀬戸内の多島美は、言葉にできないほど美しく、まさに絶景のひとことです。

大島では、ある意味しまなみ街道の一番の難所、宮窪峠に挑戦。
勾配はなかなか手強く長い登りが続く。無理せずマイペースで登ることが重要。
峠を越えた先には、伯方島や大三島、そして多々羅大橋へ。橋を渡るたびに変わる海の表情、島の空気、風の匂い──それぞれの景色が、まるで映画のように心に残ります。
島々を結ぶ橋、試される信念
峠を越えた先には、伯方島や大三島、そして多々羅大橋。
橋を渡るたびに変わる海の表情、島の空気、風の匂い──それぞれの景色が、まるで映画のように心に残ります。




ゴールは尾道、そして「明石亭」
生口島、因島を抜け、ついに向島へ。
約60kmの道のりを走りきり、いよいよ渡船で尾道へと渡る。
商店街をゆっくりと走りながら、ゴールの余韻に浸る二人。

そして念願の「明石亭 尾道十四日元町店」をついに開店!
パラソル付きテーブル、ベンチ、コンビニ、トイレが揃った最高の優良店。
しまなみ完走の余韻に浸りながら、キンキンに冷えたビールで喉の渇きを癒す至福の時間。
しかしそんなにゆっくりもしていられず、三原の宿のチェックイン時刻が迫っていた為、輪行で移動することに。


三原の激渋昭和宿と初の新幹線輪行
尾道から少し西へ、輪行で三原に移動。
昭和レトロマニアなメンバーらをも唸らせる激渋な宿。所々、床がたわむもんで、まるで忍びのようにすり足で移動する。しかし料金を思えば、十分快適に一夜を過ごせた。



翌朝、非情にも広島に大雨警報が発令された。
雷鳴が響き、今にもザーッと来そうな曇天の下、三原駅の駐輪場に自転車を置いて電車で尾道散策に向かおうとしたが…山陽本線が運転見合わせ!
「こらアカン」と、残念だが帰路につくことに…
初の新幹線輪行。もちろんドリンクは多めに用意し、駅弁で贅沢三昧。こだま号とはいえ、あっという間に西明石。ここから在来線に乗り換え、しまなみ海道走破の旅は終了。
しかし、尾道やしまなみ海道は何度でも行きたい場所。


後から気づきましたが、姫路で在来線に乗り換えれば特急料金が870円安上り!駅そばと缶ビールが食べれたかも。惜しいことをしました!




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