年が明けてから何度目の新年会か、もはや指の本数では足らん。そんな折、組の長老方から声がかかり、相談役はお初天神へと呼び出された。向かった先は「浜焼き酒場 磯の香り」。潮の匂いと酒の気配が漂う戦場で、若輩者が遅れて乗り込むのはなかなか骨が折れる。今宵もまた、盃と煙と笑い声に包まれた夜が始まった。
第一章 新年会はまだ続く
新年明けて何度目の新年会か分からんが、長老方に声を掛けられ、「浜焼き酒場 磯の香り お初天神店」へ向かうことになった。どうやら断るという選択肢は最初から無いらしい。新年は始まったばかりのはずやが、胃袋と肝臓はすでにフル稼働。嫌な予感を抱えつつも、相談役は暖簾をくぐった。

第二章 遅刻は命取り
五分ほど遅れて到着したが、長老方の生中はすでに二杯目が消えかけている。さすが年季の入り方が違う。追いつける気配は微塵もない。そんな中、ちょうど赤エビが焼けた絶妙なタイミング。逃すわけにはいかんと、頭から豪快にかぶりつく。香ばしい殻と甘い身が一気に押し寄せ、ようやく席に着いた実感が湧いてきた。

第三章 磯の香りと日本酒の合流
続いて網の上に並ぶのは、ホタテ、サザエ、牡蠣、白子のホイル焼き。火が入るたび、磯の匂いが立ち上り、これを前にビールで粘るのは無粋というもの。自然と日本酒へ切り替える流れになる。長老方も全員そろって同調。杯が進むにつれ、卓上の会話も音量を増し、何合空いたかは誰も覚えていない。



第四章 肉と麺で終盤戦
気づけば海鮮は底をつき、追加で頼んだのはセセリとウインナー。焼き網の上はいつの間にか港から屋台村へと様変わりだ。最後は海鮮焼きそばで締めることに。太麺にスープ多め、酒の終盤にちょうどええ塩梅。腹と肝臓を同時に落ち着かせる、計算された一皿やった。会計は4人で3万2千円ほど。1人8千円はちと痛い。長老たちに呼ばれるといつも高額になるのが玉に瑕や。


第五章 梅田の路地で二次戦
店を出てお初天神通りを歩いていると、案の定ラーメン欲が頭をもたげる。東通りを少し外れたところで見つけたのが「ホルモンラーメン 8910(白寿)」。名物らしい牛骨白鶏ホルモンラーメンと生ビールを注文。丼がまさかの鍋仕様で、スープは灼熱。熱すぎて麺に絡まず、食ううちに伸びてしまったが、飲み会の締めとしては上出来やった。


おわりに
こうして長老方との浜焼き新年会は、海の幸から肉、そして鍋ラーメンまで抜かりなく制覇して幕を閉じた。若い衆気取りで遅れて乗り込んだ相談役やが、気づけば最後まで付き合わされる羽目に。新年早々、肝臓の消耗戦は続くが、これもまた仁義の一環。次の新年会に呼ばれた時、果たして逃げ切れるのか──たぶん無理やろな。


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