夜勤明けの一杯――その誘惑を振り切って、あえてペダルを踏む日もある。今回は神戸・魚崎エリア。港町の空気を感じながら、気ままに走るポタリングへ。腹を満たし、歴史に触れ、最後はしっかり脚を追い込む。ゆるさとハードさが同居する、そんな一日の記録をお届けする。
夜勤明けの気まぐれスタート
夜勤明け、いつもの流れなら一杯やって帰る梅ちゃん。
だがこの日は、なぜかハンドルを握っていた。
向かったのは、神戸の魚崎周辺。
気ままに走っていると、ふと視界に入ったのは――
地面から飛び出すように見える文字。
一瞬、思わずペダルが止まる。
ちょっとした違和感が、街歩きの楽しさを引き立てる。

昭和の匂い漂う名店と出会う
腹が減ってはペダルも回らん。
何か食べる場所を探していると、目に飛び込んできたのが
レトロな佇まいの大衆食堂
ありあけ
こういう店に弱い。
迷うことなく入店を決めた。

親子丼に見る“原点の旨さ”
店内は、うどん・そば・丼物に加え、
一品料理を自分で取るスタイル。
いかにも“大衆食堂”といった雰囲気が心地いい。

今回選んだのは
親子丼(650円)と味噌汁(100円)。
派手さはない。
だが、こういうシンプルな飯がいいと思う時もある。
おしゃれな店では味わえない、“日常の満足感”がここにはある。

酒蔵の歴史に触れるひととき
腹ごしらえを終え、向かったのは
菊正宗酒造記念館
入館は無料。

館内には、国指定の重要有形民俗文化財が数多く展示されている。
酒造りの歴史や道具を間近で見ることで、
普段何気なく飲んでいる日本酒への理解も深まる。
観光というより、“学び”に近い時間。
一度は訪れて損のないスポットだ。


寄り道と追い込みのラストラン
帰り道は少し遠回りして
深江浜
へ。
ここには、阪神高速湾岸線の構造が特徴的な
通称「イカの耳」と呼ばれるポイントがある。
ここから阪神高速神戸線に将来延伸して接続するかもしれないが、おそらく、この接続付近で神戸線は渋滞必死だろう。

上空から見ると、その形がよく分かるらしい。
軽く寄り道したあとは、本日の締め。
兵庫県サイクル&ドリンク愛好会名物
“ベタ踏み坂”へ。
何度登ってもキツい。
脚はパンパン、息は上がる。
だが、この負荷があるからこそ、次の一杯が旨くなる。


おわりに
今回のポタリングは、気まぐれから始まった一日だったが、結果的には食・文化・運動がバランスよく詰まった充実の時間となった。街の何気ない風景や、ふと立ち寄った店、そして歴史ある施設との出会いが、旅に深みを与えてくれる。遠出をしなくても、身近な場所にこそ新しい発見はある。そんなことを改めて感じさせてくれる、魚崎ポタリングだった。
▼【店舗情報】
大衆食堂 ありあけ
〒658-0041 兵庫県神戸市東灘区住吉南町1丁目16
▼【店舗情報】
菊正宗酒造記念館
〒658-0026 兵庫県神戸市東灘区魚崎西町1丁目9−1



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