ポタリングの世界にも“新兵器”というものがある。
この日、会長が「ちょっと見せたいもんがある」と専務を呼び出した。場所はいつもの神戸・ハーバーランド界隈。だが、その呼び出しがただのサイクリングで終わるわけがない。兵庫県サイクル&ドリンク愛好会において、新装備の実戦投入とは即ち――盃事の開幕を意味する。須磨の海風を背に、朝から杯を交わす修羅のポタリングが静かに始まろうとしていた。
ハーバーランド集合、怪しい呼び出し
「ちょっと見せたいもんがある。」
会長からの連絡はいつも突然や。専務は言われるがまま、ハーバーランド付近へ向かう。
現れた会長は愛車 DAHON BoardWalk、専務は Tern D9。
潮の匂いが漂う港町で、二台のミニベロが並ぶ。だがこの日の主役は自転車ではない。会長の顔には、何やら企んでいる男特有のニヤけが浮かんでいた。

マルアイ補給作戦と新兵器
とりあえず向かったのは、安定の マルアイ須磨若宮店。
ドリンクにツマミ、いつものように大量仕入れ。ここで会長の新装備が本領を発揮―― RIXEN&KAUL(リクセンカウル) のシートポストバッグや。
シートポストにガッチリ固定、しかもワンタッチで取り外し可能。
仕入れた酒やらアテやらを放り込んでも余裕の収納力。これはただのバッグやない。盃事専用の運搬兵器や。


須磨海岸、朝から明石亭開店
補給を終え、須磨海岸へ移動。
海を眺めながら、腰を下ろす。
時刻はまだ朝――だが関係ない。
「10時、明石亭開店。」
それがこの日の合言葉や。
波の音を聞きながら、缶を開ける音が鳴る。朝日と海風、そして酒。これ以上の贅沢はなかなかない。


ラジオと酒と潮風
ラジオ関西の 「歌声は風に乗って」 が流れる頃には、もうええ感じに出来上がっとる。
海を眺めながら飲む酒は、なぜこうも進むのか。
会長の新兵器バッグは期待以上の働き。ドリンクの補給も余裕。
結果、須磨海岸は小さな居酒屋と化していた。

おわりに
走るだけのポタリングもええ。
だが、少しだけ走って、景色のええ場所で盃を交わす――それが兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の流儀や。会長の新装備も無事に初陣を終え、須磨の海風の中で役目を果たした。
さて次はどこで開店するか。ミニベロと酒がある限り、我らのポタリングはまだまだ続く。



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