新しい年が明け、街は正月気分に包まれる中、走る者は静かに走り出す。2026年の走り初め、その初陣を切ったのは兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の専務だった。凍てつく寒さも何のその。ミニベロに跨り、短くとも筋を通す一走を決める──それが大人の流儀というものだ。
第一章|凍える朝の初陣
新年早々、身を切るような寒さの中で走り初めを敢行。スタートは西宮の御前浜。人影もまばらな浜辺を背に、ミニベロは静かに転がり出す。距離は短くとも、年の最初に走るという“けじめ”は欠かせない。これが愛好会の初陣、その先陣を切るのが専務というわけだ。


第二章|寒さという無言の圧
しばらく走ると、指先と耳に鋭い痛みが走る。さすがの専務も自然の圧には逆らわない。無理はしない、それもまた筋の通し方だ。新西宮ヨットハーバーをひと巡りし、この日の走りはここまで。短く引くのも、長く続けるための判断である。

第三章|跳ね上がる橋、縁起の兆し
帰路の途中、西宮浜の人工島と御前浜を結ぶ「御前浜橋」が、珍しく跳ね上がっていた。普段はなかなか見られない光景に、足を止める。新年早々、橋が天に向かって開く──悪くない兆しだ。こういう偶然も、走った者だけが拾える縁である。


第四章|ますや始動、盃の算段
「ますや」の年始営業は1月5日から。専務は翌6日にさっそく顔を出す算段だ。毎年、新年には記念品と一杯の振る舞いがある。今年も世話になる予感しかしない。走りと酒、どちらも無理せず、だが欠かさず。それがこの会の流儀である。

こうして2026年のミニベロ走り初めは、静かに、しかし確かに幕を開けた。距離は短く、寒さも厳しかったが、走ったという事実が何よりの収穫だ。今年も無理せず、流れを読み、走れる時に走る。そして走った先では、きちんと盃を重ねる。それが兵庫県サイクル&ドリンク愛好会の、変わらぬ仁義である。
▼【店舗情報】
ますや商店
〒662-0928 兵庫県西宮市石在町5−7



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