走る盃、止まらぬ酔い──大阪モノレール日本酒仁義録

日本酒列車

酒の匂いを嗅ぎ分ける嗅覚だけは衰え知らずの相談役。昨年暮れ、とある情報筋から「走るモノレールで日本酒を呑る会」があると聞きつけた。そんな話、放っておけるわけがない。年が明け、気がつけば当日。向かった先は万博記念公園駅。テーマは鳥取、駅はすでに祭りの気配。これはただのイベントやない。最初から、荒れる予感しかしなかった。

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情報筋は裏切らない

昨年末、とある筋から流れてきた「大阪モノレール日本酒列車」の噂。即断即決で予約を入れ、年明け早々にその日を迎えた。集合場所は万博記念公園駅。駅のホームから駅構内に上がった瞬間、鳥取色全開。幟、装飾、人ごみ。すでにここは万博やなく、鳥取カーニバルやった。

エスカレータの向こうがざわざわ
かに汁や、かに肉まんの販売も
飲兵衛がこんなに集結するとは

駅が酒場に変わる瞬間

駅構内には屋台が並び、地酒販売、カニ汁、鳥取名産が所狭しと並ぶ。ステージでは傘踊りチーム「百花繚蘭」がしゃんしゃん傘踊りを舞い、ゆるキャラ「トリピー」まで参戦。どうやら一緒に踊るのは初らしい。駅という公共空間が、完全に宴会場の待合いへと変貌していた。

地酒販売コーナー。強力(ごうりき)という米を使用している酒が多いらしい
鳥取の名産を買ってモノレールで食べるのもOK
星空舞の甘酒の試飲。これは美味い。
傘踊りチーム「百花繚蘭」による、しゃんしゃん傘踊りの演舞

貸切の文字が煽る

一旦駅を出て受付を済ませ、名札を首から下げる。再び従業員通路を通って構内へ。ステージ前集合からホームへ移動すると、電光掲示板には「団体・貸切」の文字。おっさんの胸がざわつく。全車両が呑兵衛で満たされるモノレール──想像しただけで、なかなかの地獄絵図や。

今回の日本酒列車も満員御礼
団体・貸切の掲示板にテンションが上がる
しかし、今回、門真駅までの運転手は運転下手くそで揺れまくった

走り出す前から仕上がる

電車が到着し、指定席へ。机の上には弁当、カップ、水が整然と並ぶ。座るや否や注がれる最初の一献、「無濾過生原酒 千夜むすび」。乾杯の準備は万端。弁当は肉多めでなかなかヘビーやが、味付けは控えめ。これは酒を呼ぶ布陣や。

もう飲むしかないセッティング
弁当は若干ヘビーなラインナップ
結局、おっさんには、らっきょうが似合う

最初の試練はトイレ問題

発車と同時に乾杯。そこからは怒涛の日本酒ラッシュ。辛口、酸味強め、濁り酒まで全8種。「万博公園駅」から「門真駅」まで走り、9分停車。まだ10分やが、ここでトイレに行くか否かが勝負どころ。次は50分ノンストップ。迷った末、行っとくが吉や。

今回は鳥取の地酒8種類
トイレに行ってる間に門真駅の先で折り返し

車内、完全制圧

門真駅を出た頃には、車内は完全に出来上がり状態。1テーブル7人で四合瓶8本。計算せんでも分かる、そら酔う。途中、大阪の夜景ポイントで電車が停止し、車内灯も消灯。夜景と酒と酔っぱらい。冷静に考えると、かなり危険なイベントである。

いやはややばい光景
今回、千代むすび50の純米大吟醸が気に入った
大阪モノレールからの夜景。中々停車して見ることは出来ないかも
もはやグダグダな机の上

最後は運と根性

終盤にはジャンケン大会。勝者にはカニ。相談役は当然のように一回戦敗退。「大阪空港駅」で20分停車後、折り返して万博記念公園駅へ帰還。2時間は一瞬やった。駅構内では倒れる者、壁にぶつかる者、謎のハグを交わすおっさん達。なお、名札があれば最寄り駅まで帰れる仕組み。最後まで抜かりなしや。

地元、谷本酒店の谷本さんと鳥取県職員の関西支部の方々

おわりに

走るモノレールで盃を重ねるという、正気と紙一重の常軌を逸した宴。これは観光イベントやなく、一種の耐久戦やった。酒の強さ、判断力、トイレの読み、すべてが試される。無事に帰れた者だけが勝者や。次があるなら、覚悟して乗るべし。大阪モノレール日本酒列車──これは遊びやない、修羅場や。

酔いの勢いで、2本購入。姐御の雷が落ちるのは間違いない

▼【イベント情報】
次回の日本酒列車
2026/2/21 大阪モノレールの日本酒列車【ご縁の国 島根】

〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1

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この記事を書いた人

とある関西の酒どころに暮らす、酒好きグータラ親父。

週末になると小さな自転車(ミニベロ)でふらりと走り出し、辿り着いた先の一杯を楽しむのが至福のひととき。
本ブログでは、そんな“走って飲んで”を実現している「兵庫県サイクル&ドリンク愛好会」のハードボイルド系の皆様の活動を、ゆるく綴っています。

⚠️活動されている皆様は、ごくごく普通の会社員です。

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