日曜の夕刻、いつもの角打ち「ますや」がまさかの定休日。ならばと専務と相談役が顔を見合わせ、次なる獲物を探して動き出す。向かった先は甲子園球場の少し南、噂に聞いていた角打ち「富井和洋酒店」。勝負は一瞬、暖簾をくぐったその瞬間から、瓶ビールと肴を巡る仁義なき立ち飲み合戦が幕を開けた。
日曜の空白地帯、次なる角打ちへ
日曜は「ますや」が休み――それだけで喉がざわつくのがこの二人。専務と相談役、無言でスマホを突き合わせ、白羽の矢が立ったのが「富井商店」。甲子園の少し南、酒好きが吸い寄せられる座標や。初潜入の店ほど血が騒ぐ。さて、どんな修羅場が待っとるか。

満員御礼、瓶ビールの盃
店内はほぼ満席。わずかなカウンターの隙間に身体をねじ込み、まずはアサヒの瓶で乾杯。栓を抜く音が合図や。ゴクッと一口、喉に流し込んだ瞬間、二人同時に無言でうなずく。「ここ……いけるな」そんな空気が漂い始めた。

焼き鳥と角打ち流ハイボール
大皿に鎮座する焼き鳥に即ロックオン。皮とモモを注文し、安くて旨いの王道を噛み締める。ビールは瞬殺、次はハイボール。缶から注ぐこの雑味なき所作――これぞ角打ちの流儀。氷が鳴るたび、杯の速度も上がっていく。


らっきょうとおでんの二正面作戦
視線を泳がせると、大瓶に沈むらっきょうを発見。歳を重ねた舌に刺さる渋い一手や。そこへ追い打ちのように漂うおでんの香り。負けじとスジと大根を投入。ハイボールとおでん――この組み合わせ、破壊力抜群や。恐ろしい街やで、ほんま。


路上の罠──ハイリキで最終決戦
頃合いを見て撤収。外に出て自販機を物色すると、そこには「ハイリキ・レモン」の文字。専務と目が合った瞬間、もう勝負は決まっていた。即購入、即開封。酒感と果汁感の絶妙な綱引き、純水使用のせいか後味はやけにスッキリ。最後まで抜かりなし――これにて本日の盃は完全決着や。


おわりに
初訪問の富井酒店、結果は文句なしの勝ち星。瓶ビールに焼き鳥、らっきょうにおでん、そして締めは路上自販機――角打ちの魅力を叩き込まれた気分や。専務と相談役、すでに次の獲物を探す目になっとる。甲子園界隈、まだまだ深い。角打ちを巡る仁義なき旅は、どうやら終わりそうにない。
▼【店舗情報】
富井和洋酒店
〒663-8179 兵庫県西宮市甲子園九番町6−1



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