ある土曜日の朝、JR西宮駅前にて。ウィンドブレーカーとジャージに身を包んだ梅ちゃんとヤスの二人が集合した。「今日の目的地は、丹波篠山の”デカンショ”。昭和が残る場所や」と軽くうなずき合い、ペダルを踏み出した。
武庫川サイクリングロードを北上
武庫川サイクリングロードを北上する。左手に住宅街、右手に河川敷。風が気持ちいい定番ルートだ。
宝塚付近まで走り、サイクリングロードを外れて手塚治虫記念館、宝塚大劇場前を通過した。



やがてJR宝塚駅に到着。慣れた手つきで輪行準備を済ませた。山越えは無理せず輪行で賢くショートカットするのがミニベロポタリングの流儀だ。

新三田駅から出発
輪行で新三田駅へ移動した。

新三田駅に到着。静かな駅前で愛車を組み立て直す。ここから約12km先の「レストイン デカンショ」を目指して出発だ。

山の道、藩境、田舎の空気
まずは武庫川さくらの路線1号線を走る。桜の季節には少し遅かったが、緑が美しいルートだ。来年は桜の時期にまた来たい。

幹線の176号線はトラックが多く走行しにくいため、JR福知山線沿いの静かな道へ迂回した。安全第一だ。


JR藍本駅でトイレ休憩をはさんだ。清潔に管理されていてありがたい。

走るほどに家も人も減っていく。田畑に囲まれた細道を進んでいくと、かつての藩境の石柱に出会った。三田藩と篠山藩の境目だ。時代を超えて残る境界の石に、歴史の重みを感じる。

ここは丹波の森街道。JR草野駅を横目に、もうすぐ目的の店が見えてくる。

昭和レトロな「レストイン デカンショ」へ
目の前に現れたのはレストイン デカンショだ。看板のレトロ感がただ者ではない。まだ開店前だったが、店の方が中で休ませてくれた。自転車でここまで来る客はなかなかいないだろうが、快く迎えてもらえてありがたかった。

店内は完全なる昭和レトロな空間だ。懐かしくもあり、逆におしゃれな雰囲気が漂っている。




名物の**エビフライ定食(1,250円)**を即決して、開店前に先に注文しておいた。デカンショランチは次回のお楽しみにとっておく。
開店までの時間に「井戸水で淹れたコーヒー(450円)」で一服した。キレのある味わいで、どこか懐かしい雑味がいい仕事をしている。

そしてついに──エビフライ定食、登場。 大きなエビにパリッと揚がった衣。横には丹波名物の黒枝豆もちょこんと添えられている。

「……来た甲斐があったな」「いや、まだ道は続く」
(後編)に続く。



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