雨で急遽生まれた「山陽線 昭和レトロ巡り」。網干の大衆めし「ことぶき食堂」で姫路おでんと焼き飯、明石「どんべえ」で刺身とナマコ酢、駅なか「山陽そば」で〆までのグルメ巡りレポート。
雨でも走る?いや今日は電車で行く
2026年4月23日。朝から空模様が怪しい。
本来であれば自転車を走らせるポタリングの予定だったが、空は無情にも雨を降らせており、よしべえさんと梅ちゃんは作戦変更を決断した。「こういう日は電車に乗って、気になっとった店を攻めよ」という、ある意味さっぱりとした割り切りだ。
そこで登場したのがスルッとQRtto「三宮・姫路1dayチケット」(1,590円)。山陽姫路・山陽網干〜阪神神戸三宮・阪急神戸三宮・湊川間、神戸市営地下鉄新神戸〜三宮間が一日乗り放題になるお得なフリーパスだ。
このパス一枚を武器に、昭和レトロ巡りがスタートした。

まず山陽曽根駅へ。しかし……鹿間酒店の角打ち、まさかの臨時休業
最初の目的地は、山陽曽根駅前にある**「鹿間酒店」**だ。
昭和の面影を残す、地元に長く根付いた老舗の酒店の角打ち。レトロな佇まいがかねてから気になっていた立ち寄りスポットで、今日こそ念願の初訪問を果たそうとしていた。
曽根駅を降り、雨の中を傘をさして歩く。駅名標「さんようそね」の文字が雨にけぶり、なかなかの昭和情緒だ。


そして鹿間酒店に到着すると——シャッターが、閉まっている。
張り紙を見ると「4/22〜25 臨時休業 鹿間酒店」の文字。なんという間の悪さだ。
「4日間も休むんかい……」と梅ちゃん、苦笑い。
よしべえさんも「まあ仕方ない、次行こ」と切り替えは早い。さすがである。


気を取り直して「ことぶき食堂」へ。姫路おでんと焼き飯の昭和定食
鹿間酒店のリベンジは次の機会に委ねることにして、次の目的地へ向かう。すぐさま網干へ移動し、前々から気になっていた**大衆めし食堂「ことぶき食堂」**だ。
外観からして只者ではない。黒く風格ある2階建ての木造建築に「大衆めし食堂 ことぶき食堂」の看板。昭和にタイムスリップしたような佇まいだ。

中に入ると、カウンターに並んだ手書きのメニュー、ガラスケースに並んだおでんの具材、厨房の雰囲気……全部が「そのまんま昭和」だ。うどん400円、焼めし680円、親子丼680円——この値段設定もまた頼もしい。


そして今日の目当て、姫路おでんを注文。
姫路おでんといえば、しょうが醤油で食べるのが地元流だ。よしべえさんは大根、卵、ちくわをチョイス。梅ちゃんは、大根、厚揚げ、すじをチョイス。4月とはいえ雨降りで少し肌寒い今日、店内にはストーブまで焚かれており、やかんが静かに湯気を上げている。その光景が、また味わい深い。


「このストーブ、また渋いな」とよしべえさん。
大根はしっかり味が染みていて、しょうが醤油との相性も申し分なし。加えて焼き飯も注文。銀のオーバルプレートに盛られた炒飯は、具材がしっかり混ざり込んで旨味が凝縮されている。皿の縁に刻まれた「ことぶき」の文字が、なんともいえない誇りを感じさせる。


シンプルだが芯のあるおいしさ。こういう店が残っているのが、昭和レトロ巡りの醍醐味だ。
明石へ移動。おたべ処「どんべえ」で海の幸に舌鼓
ことぶき食堂で腹を満たしたあと、1dayパスを活用して移動。次の目的地は明石だ。
明石といえば海の幸。前々から気になっていた、おたべ処**「どんべえ」**へと向かう。アーケード商店街が続く明石の町並みを歩いていると、いかにも地元民に愛されてきた雰囲気の店構えが見えてくる。

店内は昭和の味わいがそこかしこに漂う空間だ。壁には手書きの貼り紙などが残り、カレンダーだけが現代を知らせている。
注文したのは刺身盛り合わせとなまこ酢。
刺身はタコ・鯛など明石らしいラインアップで、鮮度も申し分ない。なまこ酢は好き嫌いが分かれる一品だが、酢の加減がちょうどよく、磯の風味が口の中に広がる。

「少々値が張るけど、この味やったら納得やな」とよしべえさん。梅ちゃんも黙ってうなずく。

港町・明石の海の幸を、落ち着いた空間でじっくり楽しめた。
〆は駅なかの「山陽そば」で。そばと稲荷ずし
明石での海の幸グルメを堪能し、いよいよ一日の締めくくり。最後に立ち寄ったのは、駅構内にある**「山陽そば」**だ。
駅そばとは思えない貫禄のある暖簾をくぐると、シンプルな立ちそばのカウンター。注文はそばと稲荷ずしのセット。
黒いどんぶりに盛られたそばは、出汁の香りがしっかりしていて、ネギとおろしが散らしてある。稲荷ずしは2個、ほんのり甘めの揚げに包まれたシンプルな仕上がりだ。
「駅そばでこれだけ旨かったら言うことないな」と梅ちゃん。
走らない日でも、電車移動のシメに駅そばとは——なんとも「らしい」一日の締め方だ。


雨の一日も、なかなかどうして、悪くない
輪行で帰宅の途につきながら、よしべえさんも梅ちゃんもすっかり満足げだ。
鹿間酒店は臨時休業で振られたが、それ以上のものを得た一日だった。曽根の昭和食堂「ことぶき食堂」の姫路おでんと焼き飯、明石「どんべえ」の鮮度抜群の刺身とナマコ酢、そして駅なかで〆た山陽そば——。
スルッとQRttoの1dayパス1,590円を最大限に活用し、山陽線沿線の昭和レトロと食の魅力を再発見できた雨の日だ。
まとめ
<今日の立ち寄りスポット>
山陽曽根駅 → 鹿間酒店(臨時休業…) → 大衆めし食堂「ことぶき食堂」→ 明石・おたべ処「どんべえ」→ 山陽そば(駅なか) → 帰宅
<今日のフリーパス>
スルッとQRtto「三宮・姫路1dayチケット」1,590円



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