朝の神戸。
まだ街が完全に起き切る前、会長は静かに輪行袋を担いだ。
会長「今日はひとりで風読む」
相棒のTern P10を連れ、向かった先は播州・赤穂。
目的地は山の上にある“憩いの宿 赤穂ハイツ”。
今回は愛好会の巡航ではない。
会長ひとり、完全リフレッシュ案件である。
JR有年駅、静かな巡航開始
輪行で降り立ったのはJR有年駅。
地方駅独特の静けさ。
派手さはない。だが、それがええ。
駅前でTernを展開し、ゆっくりペダルを踏み込む。
会長
「焦るな。今日は速度より流れや」
この日の空は完璧だった。
青空に吸い込まれるような巡航日和。


レトロな町並みを抜ける
赤穂方面へ向かう途中、昔ながらの建物が並ぶ通りへ。
白壁。木造建築。
静かな時間。
観光地化されすぎていない空気感が心地いい。
こういう町は、速く走ったら損をする。
止まる。眺める。
また少し進む。
ミニベロの速度感がちょうどええ。




問題は最後の坂やった
赤穂ハイツは海沿い…と思わせておいて、最後は山の上。
これがなかなかの激坂。
「……これはシノギやな」
汗が一気に吹き出す。
会長
「向かい風より脚に来るやつや」
しかし坂を登り切った先には、それを全部回収してくれる景色が待っていた。




部屋から見える瀬戸内の絶景
チェックイン後、窓の外を見る。
瀬戸内海が広がる。
島々が静かに浮かぶ。
時間が止まったみたいな景色だった。
テーブルに缶ビールを置き、ただ海を見る。



「……これは勝ちやな」
派手な観光地ではない。
だが、大人の巡航にはこういう時間が必要や。


温泉後、鯛づくしの盃事が始まった
温泉で身体を流した後、夕食会場へ。
そして始まる、“鯛の総攻撃”。
テーブルに並ぶ会席料理。
刺身、焼き物、小鉢、鍋。
さらに後から、
- 鯛そうめん
- 鯛グラタン
まで追加投入。
完全に補給量がおかしい。



「これはもう補給やない。抗争や」
結局、腹パンパンで酒はあまり飲めんかった。
- 瓶ビール
- 日本酒二合
のみ。
料理をちゃんと味わう、大人の盃となった。が、まぁ今日はこれでよかったんや。


ぐっすり眠って、朝からフル補給
静かな夜。
温泉効果もあり、会長は即就寝。
翌朝の朝食も豪華だった。
焼き魚、卵、ご飯、小鉢。
完全に巡航用フルチャージ。



「今日は脚が軽いぞ」


海岸沿いを流して、きらきら坂へ
チェックアウト後は海沿いをポタリング。
瀬戸内の海は穏やかで、空も広い。
そして向かったのは、赤穂の人気スポット「きらきら坂」。
石畳の坂道。
海へ抜ける景色。
どこか映画のワンシーンみたいな場所だった。
さらに坂の上では、会長が思わず止まるものを発見。
富士フィルム「写るんです」のレトロ看板。



「こういう古い看板、妙に沁みるんよな」
ミニベロとの相性も抜群だった。




有年駅へ帰還。そして輪行
帰りは再び有年駅へ。
輪行袋にTernを収める。
走った距離より、濃かった時間。
景色。坂。温泉。
そして静かな補給。



「ええ流れの旅やった」
派手なことは何もない。
だが、大人のミニベロ旅には、それで十分や。
今回の巡航まとめ
- 神戸→有年駅まで輪行
- 有年駅から赤穂ハイツまでポタリング
- 最後はしっかり激坂
- 瀬戸内を一望できる絶景宿
- 鯛づくし会席が圧倒的補給量
- 温泉で完全回復
- 翌朝は海沿い巡航
- きらきら坂とレトロ看板で締め
- 有年駅から輪行帰還
締め
速く走る旅もええ。
距離を稼ぐ巡航も嫌いやない。
けど、景色を見て、温泉入って、静かに酒を飲む。
そんな“流れを楽しむ旅”が、最近やたら沁みる。
ミニベロは、そういう時間と相性がええ。
焦るな。
ええ風の日は、ちゃんと止まって味わわな損や。
赤穂ハイツ
〒678-0221 兵庫県赤穂市尾崎向山2470−64











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